母の日にカーネーション以外の花を贈っても、失礼にはなりません。選ぶなら5月が旬の花(シャクヤク・バラ・トルコキキョウ)を、予算3,000〜5,000円、色は1色で。旬の花は状態がよく、毎年の定番と違うことが一目で伝わります。
母の日にカーネーション以外の花を贈ってもいいのか?
カーネーション以外でも、母の日の花として通ります。母の日にカーネーションを贈る習慣は、100年ほど前のアメリカで、亡くなった母親をしのんで白いカーネーションを配ったことが始まりとされています。日本で広まったのは戦後で、決まりではなく習慣です。
花屋の友人の話でも「最近は母の日でも、カーネーション以外の注文がかなり多い。アジサイの鉢やバラのアレンジがよく出る」とのことでした。カーネーション以外を選ぶ人は、もう少数派ではありません。
気にするべきなのは「カーネーションかどうか」ではなく、母の家に置きやすいか、手間がかからないかのほうです。ここは誕生日の花と同じで、母の誕生日、花の好みが分からないときは何を基準に選ぶ?に書いた「サイズ・手間・色数」の考え方がそのまま使えます。
なぜ毎年のカーネーションは、だんだん響かなくなるのか?
社会人になってから3年続けて、僕は母の日に赤いカーネーションの花束(3,000円前後)を贈りました。毎年「ありがとうね」と言われ、毎年それで終わりました。
4年目は、花屋の店頭でまだ蕾のシャクヤクを3本と、ユーカリを少し入れてもらって、4,000円ほど。2日後、母から写真が届きました。「咲いた。こんなに大きくなると思わなかった」。花の写真が送られてきたのは、それが初めてでした。
カーネーションが悪かったわけではありません。「今年も母の日だから」という記号になっていたのです。花屋を100軒以上まわり、100回以上花を買ってきて分かったのは、贈り物が響くのは「自分のために選んでくれた」と伝わったとき、ということでした。毎年同じものは、どれだけ丁寧に選んでも、その部分が伝わりにくくなります。
カーネーション以外なら、どの花を選べばいいのか?
5月の花屋で手に入りやすく、母世代に贈って外れにくい花を並べるとこうなります(価格は店や年によって変わります)。
| 花 | 旬 | 価格の目安 | 向いている母 |
|---|---|---|---|
| シャクヤク(芍薬) | 5〜6月 | 1本500〜1,000円 | 花が開いていく様子を楽しめる人。蕾で贈ると2〜3日で大きく咲く |
| バラ(淡い色) | 通年(春が最盛期) | 1本300〜600円 | 迷ったらこれ。白・淡い橙・くすんだピンクが落ち着いて見える |
| トルコキキョウ | 5〜9月 | 1本300〜500円 | 香りが苦手な人。花びらが重なり、香りはほとんどない |
| アジサイ(鉢植え) | 5〜6月 | 1鉢4,000〜6,000円 | 植物を育てるのが好きな人。母の日の鉢物の定番 |
| カラー | 5〜7月 | 1本400〜700円 | すっきりした見た目が好きな人。本数が少なくても形になる |
ただし、母世代に贈るときに気をつけたいのはキク(仏花の印象が残る人がいる)とユリ(香りと花粉が強い)です。香りの配慮は花を贈るときアレルギーや香りはどう配慮する?にまとめました。
なぜ「5月が旬の花」を選ぶといいのか?
理由は2つあります。
- 状態がいい。旬の花は国内の産地から多く入るので、輸送の時間が短く、花もちがいい
- 値段が上がりにくい。花屋の友人によると、母の日の直前はカーネーションの仕入れ値が普段より上がりやすい。需要が1種類に集中するからだそう
シャクヤクは5月にしか出回らない花なので、「この時期だから選んだ」ことが伝わります。母の日を「季節の花を贈る日」と考え直すと、選択肢が一気に広がります。
鉢植えと花束、母の日はどちらがいいのか?
母が普段から植物を育てているなら鉢植え、そうでなければ花束かアレンジメントです。
| 形 | 楽しめる期間 | もらった側の手間 |
|---|---|---|
| 花束 | 5〜7日 | 花瓶に生ける・水を替える |
| アレンジメント | 5〜7日 | 置くだけ。器に水を足す |
| 鉢植え(アジサイなど) | 花は3〜4週間。うまく育てば翌年も咲く | 毎日の水やり。枯らすと気にする人もいる |
鉢植えは長く楽しめる反面、「枯らしたらどうしよう」が負担になる人もいます。庭やベランダで何か育てているかを思い出して、心当たりがなければ花瓶のいらないアレンジメントにしておく。それが確実です。
母の日の花は、いつまでに頼めばいいのか?
母の日は5月の第2日曜日で、2027年は5月9日です。頼む時期の目安はこうです。
- 店頭で受け取る。1週間前までに予約。当日は行列になる店も多く、選べる花が減る
- 配送で届ける。通販は4月中に「早割」を締め切るところが多い。5月に入ると受付終了や日時指定不可が出てくる
- シャクヤクを入れたい。入荷が天候に左右されるので、予約時に「入らなければバラで」と代わりを決めておく
5月は気温が上がり始める時期でもあります。配送で贈るなら、届く日に母が家にいるかを先に確かめてください。玄関先に半日置かれた花は、それだけで弱ります。
花屋には、何と伝えればいいのか?
花の名前は、言えなくても注文できます。「カーネーション以外で」と最初に言うだけで、花屋はその日の旬の花から組んでくれます。
「母の日用です。カーネーション以外で、4,000円くらい、高さ30cmくらいのアレンジメントにしてください。色は白とグリーンで、香りの強い花は入れないでほしいです」
用途・予算・サイズ・色。伝えるのはこの4つです。4,000円でどのくらいの量になるかは花束は予算でどのくらい変わる?に本数とcmで書いています。
カーネーションをどうしても外したくないなら、「カーネーションを1〜2本だけ入れて、あとは季節の花で」という頼み方もあります。母の日らしさを残しながら、毎年の定番とは違う花束になります。
よくある質問
母の日にカーネーションを贈らないのは失礼ですか?
失礼ではありません。母の日にカーネーションを贈るのは決まりではなく習慣で、最近はアジサイの鉢やバラのアレンジメントを選ぶ人も多くなっています。毎年カーネーションを贈っているなら、5月が旬のシャクヤクやトルコキキョウに変えるだけで「今年は選んでくれた」ことが伝わります。
母の日の花の予算は、いくらくらいが適切ですか?
花束やアレンジメントなら3,000〜5,000円、鉢植えなら4,000〜6,000円が目安です。この金額で高さ25〜30cmほどになり、実家のテーブルや玄関に置きやすいサイズに収まります。金額を上げるほど大きくなり、置き場所や花瓶に困ることが増えます。
母の日の花は、いつまでに注文すればいいですか?
店頭受け取りなら1週間前まで、配送なら4月中の注文が安心です。母の日(2027年は5月9日)の直前は注文が集中し、通販では受付終了や日時指定不可になることがあります。シャクヤクなど季節の花を入れたい場合は、入荷しなかったときの代わりの花も予約時に決めておくと確実です。
カーネーションとシャクヤクの話は、僕が社会人になってから母に贈った花そのものです。花の旬と価格は2026年10月時点のもので、僕が花屋で買ってきた値段と花屋の友人の話をもとにしています。地域や店、その年の天候で変わります。僕は花屋でもフローリストでもありません。



