「がんばれ」「応援している」を花で伝えるなら、ガーベラ・スイートピー・トルコキキョウ・アルストロメリア・オレンジのバラの5つから選びます。どれも「希望」「門出」「未来」「絆」の花言葉で紹介されることが多く、1本200〜600円で通年か春に手に入る花です。気をつけるのは花より色で、黄色のバラと黄色のカーネーションは避けてください。花言葉は相手に伝わらないのが普通なので、カードに一言添えてはじめて意味を持ちます。

応援の花言葉を持つ花は、どれを選べばいいのか?
「応援」や「がんばれ」そのものを花言葉に持つ花は、実はほとんどありません。本や花屋のポップで紹介されるのは「希望」「前進」「門出」「未来への憧れ」「絆」といった言葉で、これを贈り物の場面に当てはめると「応援」になります。100軒以上の花屋をまわって店頭のポップを見てきた中で、送別や門出の花束に実際によく使われていて、花言葉も合う5つに絞りました(価格は2026年10月時点、東京都内の店頭で僕が見た1本あたりの目安)。
| 花 | よく紹介される花言葉 | 1本の目安 | 手に入る時期 | 送別の花束での使いやすさ |
|---|---|---|---|---|
| ガーベラ | 希望、常に前進 | 200〜400円 | 通年 | ◎ 色が豊富で、3,000円でも主役になる |
| スイートピー | 門出、優しい思い出 | 200〜300円 | 12〜4月 | ◎ 3月の送別の定番。軽くてふわっと広がる |
| トルコキキョウ | 希望、優美 | 300〜600円 | 通年(夏が旬) | ○ 上品で日持ちが良い。目上の人にも |
| アルストロメリア | 未来への憧れ、持続 | 200〜400円 | 通年 | ○ 1本に花が多く、ボリュームが出る |
| オレンジのバラ | 絆、信頼 | 300〜600円 | 通年 | ○ 「同僚としての絆」を言葉にしやすい |
花言葉は本や花屋によって少しずつ違います。この表は「複数の花屋のポップや花言葉の本で共通して出てくる言葉」だけを載せました。1つの本だけに出てくる珍しい花言葉は、相手が調べても出てこないので、贈り物には向きません。
「応援」のつもりが逆の意味になる、避けたい花はあるのか?
「応援」のつもりで選びやすいのに、逆の意味がある花
- 黄色のバラ(嫉妬・薄らぐ愛)
- 黄色のカーネーション(軽蔑)
- マリーゴールド(悲しみ・絶望)
- アジサイ(移り気)
黄色のバラを筆頭に、いくつかあります。しかも「明るい色だから応援っぽい」と選びやすい花ほど、逆の意味がついています。
- 黄色のバラ。「友情」もありますが、「嫉妬」「薄らぐ愛」のほうが有名です。花言葉を知っている人ほど気にします
- 黄色のカーネーション。「軽蔑」「嫉妬」。母の日の花なのに、黄色だけは避けられています
- マリーゴールド。「悲しみ」「絶望」。オレンジで元気に見えるぶん、間違えやすい花です
- アジサイ。「移り気」。退職や転職の門出には合いません
僕は転職する同僚に、元気の出る色だと思って黄色のバラを束ねた3,000円の花束を渡したことがあります。相手はその場では喜んでくれましたが、あとで花言葉を知って「あれは何かの皮肉だったのかと一瞬思った」と笑いながら言われました。花言葉は知らない人には何の影響もなく、知っている人にだけ刺さります。だから避けるほうに合わせておくのが安全です。
「ありがとう」を伝える花と避けたい色は感謝の花言葉を持つ花は?に別で書いています。退職の花束は「応援」と「感謝」が半分ずつなので、両方見ておくと組み合わせやすいです。
退職・転職・異動の送別に、応援の花はどう組めばいいのか?

「がんばれ」を花で伝える場面の9割は、退職・転職・異動の送別です。ここで大事なのは、花言葉より先に相場と大きさを決めることです。3,000円の個人の花束と、部署で集めた15,000円の花束では、入れられる花の本数がまるで違い、花言葉で選べる余地も変わります。退職の花束の相場と決め方は退職の花束、相場はいくら?に、連名で集めるときの1人あたりは送別会の花束、相場はいくら?にまとめています。
相場が決まったら、花屋には「花言葉で」とは言わず、場面と、入れてほしい花を1つだけ言います。僕が去年の3月、転職する後輩に贈ったときの注文はこうでした。
「転職する20代の後輩に、送別会でみんなの前で渡します。5,000円で、ガーベラを入れてください。色は明るめで、黄色のバラは避けてください」
できたのはオレンジと白のガーベラ5本にスイートピーとカスミソウを合わせた、高さ40cmほどの花束でした。花言葉の説明は一切なし。カードに「ガーベラの花言葉は『前進』だそうです。次の場所でも応援しています」と1行書いたら、後輩は花よりそのカードを先に写真に撮っていました。花言葉は、花に込めるのではなく、カードに書いてはじめて相手に届きます。
花屋での伝え方の組み立ては花屋で何を言えばいいか分からない人へに書いています。花の名前を1つ言えるだけで、注文はずっと楽になります。
相手別に、応援の花はどう変えればいいのか?
- 転職・独立する同僚や後輩は、ガーベラを主役に、オレンジや黄色(バラ以外)で明るく。「前進」「希望」がいちばん素直に合います
- 定年退職する上司は、トルコキキョウを軸に白と淡い紫で落ち着かせる。「がんばれ」より「これからの時間へのエール」なので、派手にしないほうが品よく見えます
- 異動する同僚(社内に残る)は、アルストロメリアで小さめに。大きな花束は「もう会わない人への花」に見えるので、2,000〜3,000円くらいが釣り合います
- 受験・試合・発表会に向かう家族や友人は、スイートピーやガーベラを1〜3本だけ。花束にしないほうが、気負わせずに渡せます
花屋の友人に「応援の花で一番頼まれるのは何か」と聞いたら、答えは「3月のスイートピー」でした。「門出」の花言葉があり、軽くて、安くて、春の花束に入れると季節感が出ます。3月の送別シーズンは、朝入荷したスイートピーが夕方には無くなる日もあるそうです。3月に贈るなら、予約は1週間前です。
花言葉は、相手にどう伝えればいいのか?
伝えないと、伝わりません。僕がこれまで花を贈ってきた中で、相手が花言葉を自分から調べたことは一度もありませんでした。伝える手段は2つだけです。
- メッセージカードに1行。「ガーベラの花言葉は『前進』だそうです」のように、「だそうです」と伝聞にすると押しつけがましくなりません
- 渡すときに一言。「門出の花言葉があるって聞いて、スイートピーにしました」。みんなの前で渡す送別会なら、この一言で場が温まります
花言葉をいくつも並べたカードは、重くなります。花は1種類、花言葉は1つに絞ります。
花は1種類、花言葉は1つ。カードに「〇〇の花言葉は『前進』だそうです」と1行書いてはじめて、相手に届く
よくある質問
「がんばれ」という花言葉の花はありますか?
「がんばれ」そのものを花言葉に持つ花はほとんどありません。代わりに「希望」「常に前進」のガーベラ、「門出」のスイートピー、「未来への憧れ」のアルストロメリアなどが、応援の気持ちを託す花としてよく紹介されています。
応援の花を贈るとき、黄色の花は全部避けたほうがいいですか?
全部ではありません。避けたいのは黄色のバラ(嫉妬・薄らぐ愛)と黄色のカーネーション(軽蔑)の2つです。黄色やオレンジのガーベラ、ヒマワリ(憧れ・あなたを見つめる)は、明るい応援の花として問題なく使えます。
花言葉は花屋に言えば合わせてもらえますか?
「応援の花言葉で」と頼むより、「転職する後輩の送別で、ガーベラを入れてください」のように場面と花を1つ言うほうが確実です。花屋は花言葉より場面で花を選ぶので、花の名前を1つ添えるだけで意図が伝わります。
この記事の花言葉は、複数の花屋のポップと花言葉の本で共通して紹介されているものだけを載せています。本や店によって違いがあるので、ここにない花言葉もあるはずです。価格は2026年10月時点に東京都内の店頭で僕が見た目安で、季節や店で変わります。僕は花屋でもフローリストでもなく、買う側です。黄色のバラで外した話も含めて、自分の経験の範囲で書きました。


